大動脈解離の治療を受ける際には、色々な注意点が入ります。

一刻も早く手術することが必要となってくるのが、急性期の上行大動脈が解離するいわゆるA型です。上行大動脈と、場合によっては弓部大動脈までを人工血管に取り換える手術を行います。

一方で、薬などでの治療が原則となるのが下行大動脈が解離するいわゆるB型です。解離して時間が経つ慢性解離ですと、大動脈が破れそうな時などに手術が必要となります。その際には、独特な注意が必要となります。

急性か慢性かで治療法が異なってくるのが大動脈解離http://www.daidomyaku.jp/です。急性大動脈解離の場合には、下行大動脈が解離したB型と上行大動脈が解離したA型があります。大動脈の枝の血流が悪くなって臓器不全を起こしそうなときや、解離腔が破れそうな場合に、手術によってそれらを人工血管で修復するのが、解離してから時間が経っている(通常2ヶ月以上を指します)慢性大動脈解離の場合です。

ただちに緊急で手術を行うのが、上行大動脈が解離しているタイプの急性A型解離です。心停止に向かってしまうからですです。

それは上行大動脈から血液が心膜にもれて、心臓のまわりに血液が貯まって、心臓を圧迫して機能しなくなるからです。その多くは近位弓部大動脈置換術または上行大動脈置換術です。弓部大動脈全置換術を必要に応じて行います。上行大動脈を取り換えることを基本とし、近位弓部大動脈や弓部大動脈全体が将来瘤となって危険と予想されるとき、たとえばそこにエントリーという内膜の裂け目があるときに、それらも取り換えます。

これは解離したところを全部取り換えるのではないです。ただし大動脈壁が内外に裂けているため非常に弱く、注意深い吻合が求められるのが急性大動脈解離の場合です。一方で、下行大動脈やそれ以遠が解離したB型大動脈解離では、臓器の灌流障害がなく大動脈が強く拡張していなければ手術は不要なのが急性B型解離です。

急性B型解離の場合は当面、内服のお薬や降圧剤などの点滴で問題無いのです。慢性大動脈解離の治療法の多くは、下行大動脈解離や上行弓部大動脈解離が手術の対象となります。通常ですと、主に解離のあと、解離腔が拡張し瘤化したため、それが破裂するまでに手術する、という意味の適応となります。瘤化した部分を人工血管で置き換える手術を行います。手術の適応は、真性大動脈瘤と似ているところもあります。ですが、ただ瘤を人工血管で置き換えるのではありません。

重要臓器が偽腔か真腔のどちらから、血液灌流を受けているかを考えて、人工血管で置き換えたあとに、血流障害が起こらないことを十分検討する必要があります。このどれかの重要血管が偽腔から灌流されているのであれば、偽腔を潰さない方法を選びます。